役職によって変わる仕事
どのような仕事にもそれぞれ役職があるものですが、ITコンサルタントにもやはり役職があります。これからコンサルタントとしての転職を考えるにあたって、コンサルティングファームの一般的な役職について知ることは今後のキャリアを考える上でも重要なことなので、「アナリスト」「コンサルタント」「マネージャー」「パートナー」という4つの役職の仕事内容や主な役割について順番にご紹介しますね。

アナリスト
コンサルタントのファーストステップにあたるのが「アナリスト」です。コンサルタントの役職としてはもっとも低く、マネージャーやコンサルタントの指示のもと、情報収集・分析、書類の作成、プログラミングなどを行います。入社して2年から4年ほどの期間はアナリストとして働き、やがてコンサルタントへとステップアップすることになります。
コンサルタント
アナリストとしての経験を積むと、次は「コンサルタント」に昇進です。基本的にはアナリストからコンサルタントへという流れが一般的ですが、社会人経験豊富な中途入社の人などは、コンサルタントからのスタートになることもあるようです。コンサルタントの役職はアナリストの1つ上で、依然としてマネージャーの指導下にはありますが、プロジェクトを全て任されるようになるため、自身の判断能力が問われることになります。アナリストに情報分析・収集の指示を出し、マネージャーと緊密にコミュニケーションを取りつつ、主体的にプロジェクトの進捗をコントロールしていきます。
マネージャー
コンサルタントの次のステップは「マネージャー」。コンサルタントとして働く多くの人が目標にしている役職ですが、アナリストからコンサルタントまでとは違って昇進へのハードルはかなり高くなります。マネージャーは、プロジェクト責任者にあたる役職で、プロジェクトの指針やメンバーのスキルに合う役割を決めたり、予算管理を行ったりと、様々な決定権を持っています。クライアントとの折衝もマネージャーの仕事なので、開発チームの事情とクライアントの要望の折り合いをうまくつけながら、プロジェクトを成功に導くための高いコミュニケーション力が求められます。
パートナー
「パートナー」は、コンサルタントが行き着く最高位の役職で、立場としては共同経営者ということになります。マネージャーまでは開発現場のマネジメントが主な仕事ですが、パートナーになると現場ではなく事業全体のマネジメントに軸が大きく変わるので、新規クライアント開拓のために様々な角度からアプローチを仕掛けるなど、仕事内容は営業的な要素が高くなります。パートナーにまで到達できるコンサルタントはほんのわずか。ここまで来るためには相当の荒波を乗り越える覚悟が必要かもしれませんね。
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未経験者は何歳まで可能か
未経験の職種へ転職する場合、年齢的なリミットがあることは事実です。コンサルティング業界は第二新卒の採用など20代の中途採用が活発ですが、コンサルティングに生かせる経験と能力があれば30代の転職も十分に可能です!40代でなおかつ業界未経験となると、相当厳しいのが実情ですが、年齢のデメリットよりもメリットのほうが上回ればチャンスはあります。では、コンサルタント未経験の人の転職を年齢別に考えてみることにしましょう。
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様々な知識・経験が武器になる
ITコンサルタントは、問題や課題に対して柔軟に対応する力が求められる仕事です。現場ではどんな難題が降りかかるかわかりませんが、知識と経験があれば冷静に対処することができるでしょう。そのため、ITやコンサルタント経験だけによらず、様々な知識や経験がそのまま武器になります。また、一般的な事務能力やコミュニケーション力、英語力などのような、どんな職種にも共通するスキルは、そのレベルが高ければ高いほど選択の幅を広げることにつながるでしょう。
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結果を求められるが故の高額年収
プレッシャーと日々の忙しさの中で結果を出さなければならないITコンサルタントの仕事はハードです。ITコンサルタントとして活動する以上、ITに関する高い専門性と知識はあって当然で、クライアントの信頼を得るためには経験と実績も重要です。クライアント企業の弱点や問題点を見つけて指摘し、そこから問題解決へと導くためにはコミュニケーション力も必要でしょう。しかし、それ故に手にする年収は一般の会社員の水準と比較しても高額です。